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まず突如としてインド赴任を言い渡された約一年前、日本では以下の構成であったのですが、


CDプレイヤー Metronome Technologies T2i Signature (定価252万円)
プリアンプ   Pass Labs XP-10 (定価73.5万円)
パワーアンプ Hegel H-2A      (定価52.5万円)
スピーカー   ELAC 330.3JET   (定価52.5万円)


重量級のCDプレイヤー、プリ・パワーアンプをさすがにインドには持っていけない!と思って
さらにCDの束も持っていきたくなかったので、PCオーディオでの最小構成を目指しました。


そこで、M2TECH hiFace(DDC)とONKYO A-7VL(DAC+プリメインアンプ)を急遽購入して
持ってきたわけです。

ONKYO A-7VLは以前のプリアンプ+パワーアンプと比べると定価が1/10以下、送り出しまで
含めるとなんと約1/30であったわけですが、音の好みに近いこともあってかなり健闘してくれ
ました。

部屋が広くなった影響(6畳→30畳)が大きいとはみていますが、余り不満がなかった程です。


・肝心な音のほうは、所謂現代的なサウンドが出ます。


・ハイスピードな音像タイプであり、しっかりセッティングしてあれば奥行きもそれなりに出ます。


・音色はクール系でギターの切れ、ドラムのアタック感なども良好です。


・組み合わせるスピーカーによっては分析的になりすぎて、聴いていてあまり楽しくない音に
 なる可能性があります。

・ヴォーカルや弦楽器に艶や潤いが出るタイプでも、音場が横に広く展開するタイプでも
 ありません。

・横に展開するタイプでないこともあって、(高級機種と比べて)楽器のセパレーション・
 定位が今一つと感じます。

ゆったりクラシックやヴォーカルものを楽しみたい方にはそこまでお勧めできませんが、
ロック・ポップスをストレスなく気持ち良く聴きたい方は是非一度試聴してみて下さい!



尚、現在DAC+プリメインアンプはGoldmund Telos390に変わっており(この話は今度)、
さすがに性能差を顕著に感じてしまいましたが、それでもA-7VLは十分なクオリティだと
思いました。



2016年4月9日追記:

色々なシステムを経験した後で、再び使う機会があったので、いくつか感じたことを追記
します。(デジタル入力にて)

・低域のレンジ感は狭いというか値段なりに浅いですが、最低域を余り出してこない分、
 下手な上位機種よりもかなり締まって聴こえるとも言えます。
 低域が誇張されがち、かつ緩めなアニソン等とは相性が良いように感じますが、量感
 のある低域が含まれている楽曲をかけると若干の分解能不足を感じます。
 反対に高域の情報量・解像感は悪くないと思います。

・こちらもグレードが高くないことと関連しますが、中低域には迫力・パンチ力・躍動感が
 ありますし、それらと相俟ってヴォーカル含めて音が前に出てくるタイプと思います。

・しっかりセッティングしていれば、音離れ(スピーカーから音が出ている感じがあるか)は
 価格に対して、良好ではないかと思います。

・上にも記載されていますが、全体的に横の広がりに欠ける側面があり、それが楽器の
 セパレーションの甘さにも繋がっているので、Nordostなど音場型でセパレーションの
 良いケーブルなどアクセ周りで調整してあげると良さそうです。

A-7VLはこちらから ONKYO プリメインアンプ 90W+90W (シルバー) A-7VL(S)