元々日本ではMDR-EX90SLを使用していたのですが、丁度断線してしまったこともあり、赴任前に多少奮発してMDR-EX1000(イヤホン)とNW-A866(DAP)を購入して持ってきました。 

インドに赴任してからは殆ど毎週と言っていい程、インド国内を出張で飛び回っていますが、飛行機の中ではインド人同士が大声で会話していたり、中には唐突に歌いだしたり(!) とカナル型イヤホンがかなり重宝しています。

さて、肝心な音の方のレビューは以下の通りです。

・イヤホンとしては申し分ない解像度・分解能で、スピード感も良好です。 

・特筆すべきは引き締まった低域で、ベースの音階が手に取るように分かります。又、ドラム、ピアノのアタック感やギターの切れも極めて良好です。

・人によって低域の量感を足りないと思うかもしれませんが、不足している感じはありません。又、高域が多少耳に突き刺さる感じを受けるかもしれませんが、痛いと感じるほどではないかと思います。 

・音離れ、定位の良さも良好で、しっかりとヴォーカルとドラムが前後に独立して聴こえます。 

・さすがにヘッドホンと比べると音場(左右の広がり)はもう一つですが、しっかり左右に分かれて聴こえます。 

・原音再生を目指したモニター調な音ではありますが、ヴォーカルや弦楽器にも適度な潤いがあるなど、聴いていて面白くない音では決してありません。 

オーディオでは、「引き締まった低域 + ギターの切れ、ドラムのアタック感」と「ヴォーカルや弦楽器の艶・潤い」や「モニター調で高解像度な音」と「聴いていて楽しい音」などは両立しにくい要素なのですが、それが見事に両立している珍しいモデルです。

丁度私が目指している音と非常に近いこともあって、生産終了前にもう一つ予備で購入しておこうかと思っている程です。

イヤホンにしては定価61,950円と高額ですが、文句なしにお勧めできるモデルです!



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