インドからのオーディオレビュー

インド在住の高級オーディオファイルがオーディオコンポ、イヤホン、ヘッドホン、音源(CDなど)のレビューやニュースをお伝えしていきます。
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USB-DDC

最高峰のUSB-DDCを物色

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普段はDiverter HRにGEMINI(USBケーブル)+iUSB Power(バスパワー供給)+DCV-9A(電源)
という構成で鳴らしていますが、ふと先日普通にUSBケーブルを繋いだだけの状況と比較してみたら、
USBケーブルだけの方は、どうにも位相が少しずれたような音になりました。

やはり、電源と信号をUSBケーブルで同時に送って、バスパワーだけで駆動させるのは駆動力の観点
からもノイズの観点からも厳しいのかな?と思った次第で、USB-DDCで他の選択肢はないか物色して
いました。


現在の構成はUSBケーブルがGEMINIに限定されてしまうことと、AES/EBU出力がないことも不満と
言えば不満です。

将来CDPとDevialetを接続するのにAES/EBUケーブルを持っていなかったため、中古で出ていた
Nordost Valhallaを買ってみたので、試してみたくなったというのもあります。


余談ですが、表皮効果が働く高周波伝送において、Nordostの8N OFC導体+銀メッキにフッ素
(FEP)絶縁+モノマイクロフィラメントを利用した空気絶縁という構成はある程度理に適っているように
思えます。
音はデジタルケーブルと言えども、結局それぞれのメーカーの傾向になるんでしょうけれど。。


さて物色したところ、現時点ではUSB-DDCとしての最高峰は以下の機種になるのでしょうか。

dCS
Scarlatti Clock
Scarlatti Upsampler
Paganini Clock
Paganini Upsampler
Vivaldi Upsampler
http://www.taiyo-international.com/products/dcs/index.html

dCSのClockをアップグレードさせれば、USB-DDCとしての機能を付与させられるようですが、
(S/PDIFだけしか出力できず、21万円くらいかかりますが・・)生産終了のアナウンスが出てる
ので、いつまでアップグレードできるのか分かりません。

音像定位とフォーカスの良い音を楽しむ場合はClockで、音場を広げたい場合はUpsampler
でしょうか。
個人的にはClockの方が好みの可能性が非常に高いですが、AES/EBU出力できないことが
残念です。(一応DevialetはAES/EBU入力を推奨している模様)

WeissのINT204も検討しましたが、さすがにDiverter HRから劇的に良くなることはないかな
と思いました。

ということで今回はしっかり嵌る組み合わせがなかったので、考えるだけで止めておきます。
納入はまだですが、出物があって先月に過去最大の買い物もしてしまったので。。


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【USB-DDC】Sonicweld Diverter HR レビュー + M2TECH hiFace TWO との比較

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さて、無事インドに戻ってきて、
Sonicweld Diverter HRを落ち着いて聴く機会が作れましたので、

レビューをしたいと思います。 おまけでM2TECH hiFace TWOとの比較も載せておきます。

(本当は単体のCDプレーヤーやトランスポートとも比較したいのですが、残念ながら持ち合わせて

 おりません。。)


尚、前作のDiverter無印と比較すると、ディスプレイが付き、専用ドライバが必要になり、24bit/

192kHzASIOに対応するようになりました。

実際に前作は聴いてないのですが、スピード感・アタック感は良好なものの、SNが悪く荒削りな音

だという前評判を聞いておりました。


さて、Diverter HRをじっくり聴いた印象は、


・専用ドライバでASIO対応になったこともあってか、少なくともSNが悪いという印象はない。


・超ハイスピードなのに加えて、解像度も伴っているため、奥行きがあって立体的に聴こえる。

 (奥行きがあるので、ヴォーカルとドラムが被らずにしっかりと分離される)


・完全な音像傾向の音であり、音が左右に広がる傾向はない。


・低域の解像度が特に良く、締まりも良好なのでベースの音階が非常に追いやすい。

 (低域をねじ伏せて鳴らす傾向で、低域が暴れやすいロック・ポップスを聴くのには丁度よい)


・音がアグレッシブに前へ出てくる傾向で、ドラムのアタック感・ギターの切れは非常に良好。

 (荒削りという印象ではない)


・艶や潤いはあまりなく、クールで渇いた硬質な音の傾向。

 (通常アタック感・切れと艶・潤いは相反するので、当然と言えば当然ですが)


又、hiFace TWOとの比較では、


・双方ともハイスピードで音の傾向は近い。


・中高域の解像度は一~二ランク、低域の解像度は二~三ランクDiverter HRの方が上。


Diverter HRは奥行きがある音なので立体的に聴こえるが、hiFace TWOは平面的に聴こえる。

 (Diverter HRはヴォーカルとドラムが分離されているが、hiFace TWOは被り気味)


Diverter HRはピントがあっているように聴こえるが、hiFace TWOはぼやけている印象。


・艶や潤いはhiFace TWOの方がある一方、アタック感や切れはDiverter HRの方が遥かに優秀。

 (hiFace TWOに潤いがあるというより、Diverter HRの音が相当渇いているだけという説も)



Diverter HRは一般的なハイエンドオーディオとは逆方向な音の傾向に加え、USB-DDC30万円
という
価格からしても万人にお勧めできるモデルではないので、出来れば試聴してから購入を
決めた
方がよいと思いますが、残念ながらデモ機はないようです。(売る気があるのだろうか)


参考までに書いておくとクラシックには向かないと思いますが、ロック・ポップスはストレス
なく聴けるのでお勧めできます。

低域の解像度は良好なので、録音が悪いソースも問題なく鳴らせますが、よそで潤いを加えて

あげないと、女性ヴォーカルは魅力的に聴こえないかもしれません。


尚、hiFace TWOと比較した限りでは当然差はありますが、圧倒的な差が出るという感じはない
ので、
DAC・アンプ・スピーカーを揃えてから最後にDDCに手を付ければよいかなと感じた次第
です。


とは言え前回の日記の通り、辛口な低域とアタック感が欲しかったので、購入して正解でした。

来週あたりにBus Power-Proが日本から到着する予定なので、追加した感想を別途書きたいと

思います。



~再生環境~

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DDCSonicweld Diverter HR (+ Kimber Cable silver USB)

     M2TECH hiFace TWO

DAC+プリメインアンプ:Goldmund Telos390

スピーカー:ELAC FS609 CE


デジタルケーブル:Kimber Cable KS-2020

再生ソフト:Frieve Audio (ASIOドライバ使用)



hiFace TWOはこちらから M2TECH USB DDコンバータ hiFace-TWO



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